耐えられる資産評価差額とリスク許容の変化
過去最大の資産評価差額はいつか?
ある程度長く運用している大概の人の過去最大の評価損はリーマンショックの2008年~2009年あたりだと思う。
その頃のウチの運用資産は日本株と外国株であった。(現金等は別)
リーマンショックの時点では、日本株は3倍まで増やしたのが元金程度に戻り、外国株は10年以上の積立を行って株価は2.5倍になっていたにも拘わらずその前にもっと上がっていたために簿価単価でトントンになっていた。
当然ながら評価益はゼロw
しかし起点を変えて数ヶ月前の最高評価額時点から見ると・・・
運用資産は約半分になっていた。
悲しいくらいに減ったと言ってもいいようにも思う。
最高評価益との差額は2000万円弱
収入もあったし、定期的に勝手に積み立てる状態だったから塩漬けみたいなものとは言えども
12年間も積み立てや運用をして利益ゼロの瞬間って振り返ってみると悲しい事実。
そんなもの運用をしてればあることだ!と言い切れない。
言い切れる人は病院へ行くことを強く勧めるwww
その後の運用での評価額の最大差異を見てみると・・・
リーマンショックの際も含めて毎年キャッシュはそこそこ貯めてきたし、積み続けてきた外国株が数年かけて戻したこともあり、単年度で2,000万円というような差異にはならない。
リタイア後は資産推移で何度出しているグラフの通り2年半の間に30%程度の金融資産が増えている訳で、金額幅と言う観点ではリーマンショック時点よりも大きい。
評価額差異の最大値、去年は?今年は?
2014年の資産評価額の最大値と最小値を比較すると・・・黒田バズーカ第2弾で米ドルの変動
1,500万円・・・
2015年の資産評価額の最大値と最小値を比較すると・・・8月の中国元切り下げとかの影響
1,000万円・・・
2016年の資産評価額の最大値と最小値を比較すると・・・年初からの産油国売り越し・原油安
2,000万円・・・
リスク資産を減らしているにもかかわらず、2016年はリーマンショックの頃と変わらない金額規模で評価益の差がでてるじゃないかー!
実際には2月が最小で10月が最大だからトランプラリーに関係ないウチの資産は現在少し減っているだけだけど (ぼそっw
増える時は気持ちいい、しかし、それでも年間に2000万の上下動はリタイアしたものとしては大きすぎるのではないか。
具体的に幾らとか何%とか決めたリスク許容を持っていない自分にとって疑問に感じる程度のリスク許容度との差異になっているともいえる。
個人の運用成績を見る上では自分が積んだ費用や指数・基準額とのズレを見るのが分かりやすいとは思うのだが・・・
資産を基に生きていく中では、評価額が「正」であって、「いくら突っ込んだか?」や「指数なみ」ではないように思う。
野村総研の出していたレポートの金融資産額での分布分析でも金融資産という形だったわけだから評価額で投資元本ではない、資産を増やす努力をするフェーズと資産を基に生活するフェーズでは基準は変わる。
リスク許容をどう定義するか
資産が減って行く時は、感情的に凹んで耐えるのみになる、いくらなら減っても平気かを考えると最大評価額から1,500万円くらいか・・・。個別の株や商品は別な基準が必要だろうな。20%とかかなぁ。
増えていく資産を考える場合、リスクにさらしている資産評価額は増えていく、しかし増やすことも目的である。株や商品に対する自分の想定評価額(40%以上とか)を超えた持ち分を半分売って様子を見る。
とかなのかなぁ。
出口戦略とか色々あると思うけど、運用で増えているゆえの悩みというところか。
出口戦略と言えば、トランプHIA構想とECBの緩和縮小計画が日銀QQE&金利目標とタイミングを合わせて実行されるのか?とかも気になる。

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