LINEの株はやっぱり買えない

LINEは米国でも株式公開を行って資金調達を行うが、売り上げの多くはスタンプやゲームであることは知られているとおり。

LINE の決済システムには問題がある。購入操作を行いエラーになってゲーム上はエラーで処理がされないが決済システム上は決済が完了しており、金銭の請求もしくはプリペイドなどからの決済が行われてしまう。

これは購入者がゲームではなく、キャリアの購入履歴を確認するという操作から確認できるが、正確に確認しなければこの決済は消費者側は知らないうちにお金が取られてしまうのである。(未確認だがゲーム上も決済履歴があれば詐欺行為)

2012年にスタンプの購入、2014年にゲーム課金などネット上にトラブル対応情報があることがわかる。返金や購入処理の反映などが行われているようだが、2016年になっても発生している。
妻がこの手のパズルが好きでディズニーツムツムに課金したところ、カードの決済が複数になっている状況が発生したので間違いない。

この種の決済については確実に行う方法など幾らでもあるのにも関わらず数年間も放置しているのはかなり悪質であるし、規約にどのような形で書いていようとも、企業側としてサービス提供ということに関して問題であることは明白である。

ちなみに、非保証・免責事項として、瑕疵がないことを保証しないと規約に書いている。そして基本的に賠償もしない、課金された金額を上限としてのみ保障する可能性はあるという程度の内容になっている。

そしてこのエラーによるサービス利用者が受益していないシステムエラーによる売上・利益が返金やゲーム内での反映などがされずに決算上で利益に反映されているとすれば決算内容が変わる可能性すらある。
今回気が付かずに対応しなかったら(実対応がこれからされなければ)、実取引のない売り上げを計上したことになる。金融商品取引法(J-SOX)における実在性のない売り上げとなる可能性すらある、確かにひとつは小さな取引ではあり監査行為そのものからみると単体取引は監査する対象から外しても問題は無いが、主たる売り上げ構成の個別取引が管理できていないということになる。最近は不祥事続きで監査漏れということに対して監査法人はこの手の情報にはかなり敏感になっていることだろう。

時価総額6000億円にもなろうという会社がこのような管理レベルで経営管理をしているとするとかなり低品質の経営基盤と内部統制、リスク管理である。 

また、この取引問題が米国で訴訟に発展した場合に集団訴訟などになるとどのような結果になるか。日本国内のみのアプリケーションであればいいが、基本的な決済システムが異なるわけではないだろうことが問題である。
対応する時間は十分にあっても対応してこなかったという時間経過を含めた瑕疵があるという点がまずい。

というわけで、企業としての問題点を内在し放置しているコンプライアンス的な問題がある企業の株を買うという行為は相応のリスクを理解した上で対応する必要がある。

今回指摘しているコンプライアンス上の問題点は以下の保証ができていないために有価証券報告書の内容に不備がある可能性が高い
(1)取引が実在することを保証するために、製品が納品された段階で請求書を発行する

(2)取引が漏れなく記録されていることを保証するために、当日中の売り上げに対する請求書をその日に発行する

(1)ではアサーションとして取引の実在性を、(2)では取引の網羅性を保証していることになります。

私が米国在住で米国民であれば、確実に訴える。国内であれば管轄裁判所は日本だし、日本だと徒労に終わるので消費者相談センターへ通報するのとAppleに返金請求をするが。あとは、監査法人トーマツの偉い人に知り合いいるけど、相談してみるかなぁw

今後の成長性などが米国の記事でも疑問視されている中でこの程度のこともきちんとできていない会社に投資するのは愚策になる可能性は高いと考える。

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(その後の対応履歴と問題点)
iTunes Store の利用規約により、返品、返金、または交換を行ないませんが、今回は、お客様からのお問い合わせについて慎重に確認いたしました結果、アプリケーション内で購入されたアイテムについての例外として、払い戻しをさせていただくことにいたしました。

今後、購入時反映がされない場合やエラーが発生した場合は、すぐに再購入操作をおこなわず、iTunes Store アカウントの購入履歴を確認し、購入がされているようであれば、開発元で追加を依頼することをお勧めいたします。また時間をおいてご利用頂く事でご請求が重複すること無くご利用頂けます。

問題点:
①時間をおいてご利用頂く事でご請求が重複すること無くご利用頂けます ⇒ 時間をおいて重複が無くなるということと個別の決済処理がなされることは同義ではなく、実際にゲーム内で反映されていないことを踏まえると金銭決済とゲーム内決済の失敗という情報は管理されていないため、取引が漏れなく記録されているかという点について解決するものではない。

②返金返品または交換を行いませんが・・・返金します。 ⇒ 返金・返品をしないことと売り上げを計上することは決済上は別な問題であり、ユーザー側が反映することを依頼しない限りは有価証券報告書に記載されている売上情報および利益に関する情報は実際のサービス提供対価とはなっていない点で実在性と完全性の問題を解消できないということになる。

法令をきちんと理解してシステム設計を行う必要があります。この規約および対応のレベルでは、有価証券報告書に関わる問題は解消されないのでやはり有価証券報告書への記載内容に関して正確性には問題を含んでいると言わざるを得ません。

この手の未成熟なシステムによる請求は敵対行動に相当するので徹底して攻撃する対象となってしまったかもねーw
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非公開コメント

No title

>非保証・免責事項として、瑕疵がないことを保証しない

と明記しておきながら、
瑕疵放置が利益につながるから、積極的に修正しないというのは
ネット業界では一般的なんですか?

SNSやネトゲの課金サービスは胡散臭くて利用したことないんですけど、この未成熟性は日本国内特有のものなんですか?

どちらにしても、トラブルに巻き込まれて、課金金額が上限の支払い額だと、これが大きなハードルとなって、小額の場合、諦めてしまいそうです。
それが狙いなのかもしれませんけど。
う~~ん、瑕疵修正のインセンティブが働きそうもないシステムだなぁ。

Re: No title

いろいろでセカンドライフさん、毒を吐いているところにコメントありがとうございますw

> >非保証・免責事項として、瑕疵がないことを保証しない
>
> と明記しておきながら、
> 瑕疵放置が利益につながるから、積極的に修正しないというのは
> ネット業界では一般的なんですか?
>
ソフトウェアにはバグがある前提となっているので、この種の契約書記載は良くあるんです。


> SNSやネトゲの課金サービスは胡散臭くて利用したことないんですけど、この未成熟性は日本国内特有のものなんですか?
>
この企業固有だと思います。売り上げ計上に関わる処理ですから、その証拠(納品書とか受領書相当)と売上の突合せができる状態にすることは必須ですが、未上場企業レベルであるとその辺りの正確性や完全性ということの意識が低いのでしょう。

> どちらにしても、トラブルに巻き込まれて、課金金額が上限の支払い額だと、これが大きなハードルとなって、小額の場合、諦めてしまいそうです。
> それが狙いなのかもしれませんけど。
> う~~ん、瑕疵修正のインセンティブが働きそうもないシステムだなぁ。
そうですね。日本国内ではインセンティブは働きませんね。

もしも、少額でもカード払いとかで銀行残高とか足りなくて、さらにブラックリストに載るまで放置してしまったら、信用情報としても毀損しまいますからねぇ。経営側だとすれば、そう言った訴訟は米国では受けたくないですよね。(米国民なら訴えるという話はこういう仕込みも含めてですがw)

また、経理上も利益として計上するのは違うはずなんですよね。まだ未上場企業ですが上場企業として有価証券報告書が出てきたら、お役人の窓口いきますw 事実を通報するのも国民の義務ですからねw

No title

Colorless Freedom さん
丁寧に教えていただき感謝いたします。

確かに、ソフトウェアのバグまで訴訟対象にされたらたまりませんね。

この企業固有だとなると、結構ブラックなのかもしれませんね。

Re: No title

ブラックかどうかは別だと思いますが、無知の集まりであるとは思います。主たる売り上げを構成している取引という点から、上場前に監査法人が指摘すべきレベルだと思いますけど、個別取引のサンプリングに失敗したのかもしれません。
プロフィール

Colorless Freedom

Author:Colorless Freedom
守るものには最大限の保護と愛情を注ぐが、危害や迷惑をかけられる可能性のあるものには無慈悲 & アーリーリタイアー
職業:ネコの下僕 

Felixキャットフードは日本でも発売され始めました。うちのムスメに老猫用を食べさせています。

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